医療事務は女性にとって魅力的な仕事なのか

女性向けの医療の仕事として、昨今「医療事務」が着目されています。病院における受付や会計に加え、カルテの管理や国への請求業務を行う事務職で医療制度に関する一定の知識は必要になるものの、就職に当たって資格を求められることは無く、土・日・祝日は休みになるなどパート感覚で行えるのは魅力的な仕事といえるでしょう。

一方で医療事務に関する現場のよくある話として、終業時間が延びて定時に帰ることができないといった不満を耳にすることがあります。医療事務の仕事において患者に治療費を請求する際、医療的処置が全て終了してどういった措置がとられたのかが確定されなければ算定することができません。そのため、病院の終業時間間際に急患が飛び込んできた場合など、どうしても医療事務の仕事の終業時間は延び延びになってしまうのです。

こうした側面は医療事務におけるブラックな面として注意喚起する向きもあるようですが、そもそも病院の業務に即して職務に服することが医療事務には基本となるでしょう。少しの就業時間超過をも厭うのであればそうした職場を選ぶべきかもしれませんが、実際そうした職場は賃金面や就業環境において妥当を強いられる面もあるため、結局はどちらが自分に合っているのか、もしくは効率的なのかを吟味して選ばなければならないのが現状といえます。医療事務の仕事が昨今人気を集めているのは事実であり、一定の不満が生じる可能性はあるものの、女性にとって働きやすい仕事であるということには変わりはありません。自分にとって医療事務という仕事に魅力を感じるのかどうかが選ぶ基準となるでしょう。